裁判員経験者ネットワーク ロゴ

シンポジウム・学習会2017/11/10

公開シンポジウム『取調べのビデオ録画~その撮り方と証拠化~』のお知らせ

取調べの録音録画が注目を集めたいわゆる今市事件では、捜査段階のビデオ録画が7時間あまり法廷で再生され、被告人の捜査段階の自白が犯人性の決め手となり有罪判決となりました。判決後記者会見で裁判員たちは、「どちらになるか解らなかった」「ビデオの映像で判断できた」との感想を述べ、判決文も供述態度を指摘しました。取調べのビデオ録画の撮り方と証拠化の課題を改正刑訴法の先取りとして社会に突きつけた事件です。取調べの一部録画再生の問題、供述証拠の任意性判断だけでなく補助証拠として信用性判断の証拠としたこと、被疑者を正面から撮影した映像中心であったことが任意性肯定の偏った心理的影響を与えたとの指摘もあります。東京高裁平成28年8月10日判決における取調べの録音録画の実質証拠化や取調の供述態度からの心証形成への警鐘もあります。そこで、これらの課題を、取調べのビデオ録画の撮り方と証拠化の視点から専門家を招いて討議するため公開シンポジウムを企画しました。

<日時> 2017年12月10日(日)13時30分~17時

<場所> 青山学院大学 総研ビル(14号館) 11階19会議室 (渋谷区渋谷4-4-25)

<アクセス> 渋谷駅から徒歩10分 表参道駅から徒歩5分

<資料代> 500円

<式次第> 第一部 特別報告 今市事件の概要とビデオ録画の課題~法廷傍聴を踏まえて 報告者 平山真理氏(白鷗大学教授) 第二部 パネルディスカッション 司会 牧野茂氏(弁護士 裁判員経験者ネットワーク代表世話人) パネリスト(順不同) 指宿信氏 (成城大学教授) 青木孝之氏 (一橋大学教授 元裁判官) 周防正行氏(映画監督) 小池振一郎氏(弁護士) 平山真理氏(白鷗大学教授)

<主催> 裁判員経験者ネットワーク (共催)青山学院大学裁判員研究会

<問合せ先> 弁護士牧野茂 電話03-3500-5330/E-mail:makino@(半角)fair-law.jp

お知らせ一覧へ戻る